旅先で非日常を感じられるお祭が開催されていたら、その旅はもっと特別で、ちょっと得した感じがする。気分は上げ、上げ、お酒も料理も二割り増し。
全国にある様々なお祭を手軽に楽しめてあなたの旅を更に豊かにするプランをご紹介します。せっかくの旅だから、もっと楽しく、特別なものにしませんか。

お祭りの提灯の灯りや囃子の音に誘われて思わず体が動いてしまう「踊り」に対して、宗教的な意味合いが強く、神聖な雰囲気の中どちらかというと鑑賞する事が多い「舞い」。踊りよりも地域性が強く、歴史も長い印象があります。今回はそんなおもしろ舞い3選をご紹介します。
①野田のつく舞
雨乞いから始まった野田のアクロティックな舞い。暗闇に映える白装束の技。
≪祭情報≫
[名称]
野田のつく舞
[概要]
上・仲・下町の野田三か町の夏まつり(7月中旬)の中日に演じられる民俗行事で、水神信仰にもとづく雨乞の神事。先端に一斗樽をかぶせた、高さ14.5メートルの白木綿で巻かれた柱を立てて、「ジュウジロウサン」と呼ばれる白装束に雨蛙の面を被った演者が、柱や樽の上、柱から張った綱の上などで軽業を演じる。演じられる場所は、上・仲・下町の「津久年番」によって変わる。千葉県の『無形民俗文化財』、国の『選択無形民俗文化財』。
[開催場所]
千葉県野田市内上町地区、仲町地区、下町地区 ※開催場所はその年により異なる。
[時期]
7月中旬
[問合せ]
- 野田市 生涯学習部 生涯学習課
- 〒278-8550
千葉県野田市鶴奉7番地の1 - 電話:04-7123-1366

観覧者は安全を考慮して
少し離れたところから見ましょう。

被った演者が柱を
登っていきます。
その高さ約15m。

矢を撃ったり、

演出してくれますが
見てる方は結構ヒヤヒヤ感。

ただでは終わりません。
ロープで技を披露しつつ。
②浅草寺 白鷺の舞
優雅な笛、太鼓に合わせて白鷺達が浅草寺の境内を美しく舞う。浅草寺絵巻から生まれた貴重な舞い。
≪祭情報≫
[名称]
浅草寺 白鷺の舞
[概要]
昭和43年(1968)に明治100年記念(東京100年)行事として始められ、『浅草寺縁起』(寛文縁起)に描かれる「白鷺の舞」を再興した寺舞。鷺舞の神事は京都八坂神社が起源とされ、浅草寺の舞はその鷺舞を参考に、寺舞保存会によって演じられている。白鷺の装束をまとった踊子が舞い、武人、棒ふり、餌まき、楽人、守護童子などが、「白鷺の唱」を演奏しながら練り歩く。
[開催場所]
〒111-0032
東京都台東区浅草2丁目3−1
[時期]
4月第2日曜日、5月三社祭、11月3日
[問合せ]
- 浅草寺
- 〒111-0032
東京都台東区浅草2-3-1 - TEL:03-3842-0181

見ることのできない
白鷺の舞です。

浅草寺絵巻の祭礼行列の中に
描かれていた鷺舞から
創始されたそうです。

独特の世界観ですね。
まとった踊子以外にも、
武人、棒ふり、餌まき、
楽人、守護童子などが、
「白鷺の唱」を
演奏しながら練り歩きます。

③鳳凰の舞
金の鳳凰の冠と赤い頭巾を頭にかぶり、大太鼓を中心に舞いを行う。類例のない貴重な舞い。
≪祭情報≫
[名称]
鳳凰の舞
[概要]
鳳凰の冠を被った者5人と赤い頭巾をつけた者5人が大太鼓を中心に勇壮活発に舞う。国の重要無形文化財に指定されており、江戸の要素を含む「奴の舞」と、上方の要素を含む「鳳凰の舞」の二庭で構成。元々は雨乞いの舞であったが悪疫退散の舞としても奉納されており、全国的にもあまり類例のない貴重な民俗芸能として、地元の人々の手により大切に伝承されている。
[開催場所]
東京都西多摩郡日の出町大字平井 春日神社周辺
[時期]
9月29日に近い土曜日、日曜日
[問合せ]
- 日の出町観光協会
- 〒190-0191
東京都西多摩郡日の出町大久野17-2 - TEL:042-588-5883
- FAX:042-588-5899

向かっています。
一緒についていきましょう。

まずは子供たちが
可愛らしく舞います。

金の鳳凰の冠と
赤い頭巾が印象的。
他では見たことのない
独特の舞いです。
上方の要素を含む「鳳凰の舞」の
二庭で構成されています。
以上おもしろ舞い3選でした。日本にはまだまだ、まだまだ面白いお祭りがいっぱい。また違う切り口でお祭りをご紹介します。
