裸に締め込み姿の男衆が勢い水を浴びて玉の争奪戦を繰り広げる。室町時代から始まった九州三大祭。
目次
旅の始まり 箱崎宮前駅
始まりは箱崎宮前駅からです。
玉取祭(玉せせり)を見に筥崎宮へ歩いていきましょう。
玉取祭(玉せせり)

既に参道は露店でいっぱいです。
お正月とお祭りで賑やか感が倍増しています。
元気に歩を進めていきましょう。

露店でおさえてほしいのはこちらの筥崎宮名物、社日餅(やきもち)。

熱々の社日餅(やきもち)を買って食べ歩きをしましょう。
縁起ものなのでお土産に大量に買っていく人もいるんですよ。

外はモチモチのアツアツ。中は甘さ控えめの粒あん。
寒いとなお美味しく感じます。

鳥居をくぐる前からご覧のように参拝者の列で人がいっぱいです。

玉取祭(玉せせり)の神事の前に町内の消防団が集合して太鼓が鳴らされます。
お正月らしく元気があって気分があがるなぁ。
さぁいよいよ玉せせりの始まりです。

神事が始まりました。こちらは玉洗いの儀式です。

陰陽2つの木玉をなたね油を注いで清めています。

玉せせりに使われる「陽の玉」は直径約28センチ、重さ約8キロあります。

清められた後は玉櫃(たまひつ)に入れて玉取恵比須神社へ移されます。

玉取恵比須神社では既に多くの人が集まっています。
ここが玉せせりの出発点なんです。

ここで神事が執り行われます。
ちびっ子たちはブルブル震えながら玉せせりが始まるのを待ちます。
勢い水をかけられる度に寒くて声が上がります。がんばれー!

玉せせりが始まりました。
まずはちびっ子たちが玉を奪い合います。

…奪い合うと聞いていましたが、実際は譲り合って運んでいる印象。
勢い水をかけられてブルブル震えています。1月ですからね、そりゃ震えます。

競り子たちは肩車をされながら玉を運びます。
このあたりの子たちはこんな経験ができるなんて羨ましいなぁ。
俺が!俺が!と奪い合う印象はなく、至って平和。
ちびっ子たちの玉せせりは怪我がないよう、慎重に進めています。

今度は大人の番。
大人になるとやっぱり迫力あるなぁ。

勢い水で勢いづく大人たち。
そうそう、この勢いが欲しかった迫力です。
がんばれー、おじさんたち!

玉を奪うと男たちは雄叫びを上げます。
玉を頭上にかざすとその年の幸運が舞い込むんだそうです。

鳥居に近づいてきました。
青空に、鳥居に、おじさんの裸。
いいじゃない、いいじゃない。
入れ替わり立ち代わり、おじさんの手を渡りながら「陽の玉」は境内を進みます。

クライマックスまであと少し。
このもみくちゃ感が祭らしくていいんだよなぁ。

ちなみに「競り子」は豊作を祈願する「陸組」と大漁を願う「浜組」に分かれて玉を奪いあっています。
陸組が勝てばその年は豊作に、浜組ならば豊漁に恵まれるといわれています。

玉せせりは「長崎くんち」や「八代妙見祭」とともに「九州三大祭り」の一つに数えられます。
そりゃこの迫力ですもん、納得です。
無事に玉せせりが終了して最後は大合唱となりました。
お疲れさまでした!
自然薯料理 すき焼き 筥崎とろろ 本店
| 住所 | 〒812-0054 福岡県福岡市東区馬出5丁目12−9 |
| 電話 | 092-651-2153 |
| HP | https://www.hakozaki-tororo.com/ |
| 営業時間 | 11:00-21:30 |
| 定休日 |

続いて遅いお昼を頂きましょう。
お邪魔したのは自然薯料理 すき焼き 筥崎とろろ 本店。
築100年の古民家で美味しいとろろ飯が頂けます。
大人気のお店なので時間をずらして入店するのがおすすめですよ。

こちらでは美味しいとろろ飯が頂けます。
まずはビールをぐびっと飲みながらゆっくり待ちましょう。

おすすめはこちらの筥とろ鉄火丼です。
美味しい鉄火丼に、こだわりの自然薯が頂けます。
この組み合わせ、最高か!

「三日とろろ」をご存じですか?
お正月の1月3日に長芋や自然薯をすりおろしたとろろ汁やとろろごはんを食べる風習があるんです。
この風習は東北や北関東、中部地方などで行われています。
だから今日のお昼は絶対にとろろ飯だったんです。

長く伸びる芋が縁起が良い、
とろろを食べると風邪をひかない、
お節料理のご馳走に疲れた胃をいたわる効果がある、
とろろ、最高か!
旅の終わり 箱崎宮前駅
大迫力の玉せせりを楽しんだ後にはこだわりの自然薯定食が頂ける玉せせりののまつりとりっぷです。
旅のまとめ
① 旅の始まり 福岡県 福岡市 箱崎宮前駅
↓(徒歩6分)
② 福岡県 福岡市 玉取祭(玉せせり)
↓(徒歩4分)
③ 福岡県 福岡市 自然薯料理 すき焼き 筥崎とろろ 本店
↓(徒歩6分)
④ 旅の終わり 福岡県 福岡市 箱崎宮前駅
祭情報
| 玉取祭(玉せせり) | |
![]() | |
| 【場所】 玉取恵比須神社 〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎1丁目27 筑前國一之宮 筥崎宮 〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎1丁目22−1 | |
| 【時期】 1月3日 | |
| 【種類】 裸 | |
| 【概要】 玉取祭(たまとりまつり)は、「玉せせり」とも呼ばれ、約500年前の室町時代に始まったとされている。昔から盛大かつ厳重に行われている神事。 木製の玉2つ(陽玉と陰玉)は午後1時の玉洗い式にて祓い清められる。玉は、触れると悪事災難を逃れ幸運を授かると言われており、締め込み姿の男衆競り子は陸組と浜組に分かれ、勢い水を浴びなが陽玉を激しく奪い合う。 最後に玉を神職に手渡した組によって、その年の豊作・豊漁が占われ、陸組が勝てば豊作、浜組が勝てば豊漁とされている。 子供たちの玉せせりの後、大人たちの激しい争奪戦が繰り広げられ、多くの見物客で賑わう博多の代表的な正月行事の一つ。長崎くんち、八代妙見祭とともに九州三大祭りの一つに数えられている。 |
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