祭の場所

千葉県のお祭りカレンダー

ぽちゃま

千葉県の年間のお祭りをカレンダーにまとめました。
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勝浦ビッグひなまつり 2月/3月千葉県勝浦市のお祭り

徳島の勝浦から千葉の勝浦へ送られたひな人形が発端。勝浦市全体がひな人形で飾られるビッグなひな祭り。

勝浦ビッグひなまつり
【場所】
千葉県勝浦市 遠見岬(とみさき)神社、勝浦中央商店街周辺他
【時期】2月中旬-3月3日
【種類】人形・装飾
【概要】
 全国から寄贈された約3万体のひな人形が街中に飾られる一大イベント。徳島県勝浦町よりおよそ7,000体のひな人形を里子として譲り受けたことから始まる。
 特に圧巻なのは、遠見岬神社の60段の石段を埋め尽くす約1,800体のひな人形。毎日飾り付けと片付けが行われ、夜にはライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれる。商店街や市内の施設など、至る所に工夫を凝らしたひな人形が展示され、街全体が華やかなひな祭りムード一色になる。
 地元の子どもたちによる稚児行列や、キッチンカーの出店など、関連イベントも多数開催され、春の勝浦を彩る風物詩として多くの観光客を魅了している。

御田植祭 4月千葉県香取市のお祭り

稚児たちが参道から御神田へと向かい、早乙女手代が田植え歌を唄いながら苗を植える。香取の春を告げる日本三大御田植祭。

御田植祭
【場所】
香取神宮 〒287-0017 千葉県香取市香取1697
【時期】4月の第1土曜日、翌日曜日
【種類】田植
【概要】
 大阪住吉大社・三重伊勢神宮とならび日本三大御田植祭の一つに数えられる、五穀豊穣を祈るお祭り。
 1日目は耕田式で、拝殿前にて鎌・鍬・鋤・牛を使って田植え前の田んぼを耕す風景を模した儀式と、8人の稚児による田舞や早乙女手代による植初め行事が奏される。
 2日目は田植式で、稚児や神職などが参道から御神田へと向かい、早乙女手代が田植え歌を唄いながら苗を植える姿が見られる。
 笛や太鼓の音色に合わせて、優雅な手つきで苗を植える様子は、古式ゆかしい日本の田園風景を思わせる。地元の人々だけでなく、多くの観光客も訪れ、祭りの様子を見守る。 

鳥見神社の獅子舞 5月千葉県印西市のお祭り

いにしえより受け継がれてきた悪魔払いと豊作を祈念した獅子舞。ジジ(親獅子)、セナ(子獅子)、カカ(雌獅子)の3匹の獅子が舞う。

鳥見神社の獅子舞
【場所】
平岡鳥見神社 〒270-1324 千葉県印西市平岡1476
【時期】5月3日
【種類】獅子
【概要】
 悪魔払いと五穀豊穣を祈願する三匹獅子舞。舞人は、氏子の青年男子が選ばれ、ジジ(親獅子)、セナ(若獅子)、カカ(雌獅子)の3頭の獅子が舞う。
 特徴的なのが、ジジとセナがカカを巡って争い、やがて仲直りするというストーリー仕立ての演目。 「初の切」・「二の切」・「弓越えの舞」・「寝起きの舞」・「三角の舞」・「みみず拾いの舞」・「けんかの舞」・「仲直り三角の舞」「くじびきの舞」等で構成される。
 また、腹につけた羯鼓(かっこ)を叩きながら舞い、笛の音色に合わせて力強く舞う姿は圧巻。 この獅子舞は、文明年間(1469~1487)から伝わるとされ、県の無形民俗文化財にも指定されている。

成田祇園祭 7月千葉県成田市のお祭り

成田山周辺が一体になる夏祭。山車・屋台が威勢よく一気に坂道を駆け上がる。

成田祇園祭
【場所】
千葉県成田市 成田山新勝寺周辺
【時期】
7月7-9日に直近の金・土・日曜日
【種類】
山車・だんじり
【概要】
 成田山新勝寺の夏の祭礼で、300年以上の歴史がある。
 見どころは、絢爛豪華な10台の山車と御輿が成田山表参道やその周辺を練り歩く様子。それぞれの山車には精巧な彫刻や装飾が施され、お囃子とともに街を賑わせる。特に、最終日の夜には、全ての山車が表参道に集結し、提灯に灯がともる中、勇壮な曳き回しが行われ、祭りの熱気が最高潮に達する。多くの観光客や地元の人々で賑わう、活気あふれる夏祭り。

佐原の大祭 7月/10月千葉県香取市のお祭り

水郷の町、佐原の中を「佐原囃子」を響かせて山車が進む。江戸時代の風情を今に残す伝統の祭。

佐原の大祭
【場所】
千葉県香取市佐原中心地
【時期】
八坂神社祇園祭:7月10日以降の金曜・土曜・日曜日
諏訪神社秋祭り:10月第2土曜日を中日とする金曜・土曜・日曜日
【種類】
山車・だんじり
【概要】
 小江戸と呼ばれる佐原の町並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)で行われ、約300年の伝統を有するお祭り。
 7月は八坂神社の祇園祭(夏祭り)、10月は諏訪神社の秋祭りとして開催され、合わせて「佐原の大祭」と呼ばれる。
 関東三大山車祭りの一つに数えられ、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された。豪華絢爛な大人形を飾った山車が、小野川沿いの風情ある町並みを曳き廻される様子は圧巻。
 日本三大囃子の一つである「佐原囃子」の調べが響き渡り、若衆による迫力ある「のの字廻し」などの曲曳きも披露され、多くの観客を魅了する。

野田のつく舞 7月千葉県野田市のお祭り

雨乞いから始まった野田のアクロバティックな舞い。暗闇に映える白装束の技。

野田のつく舞
【場所】
千葉県野田市内上町地区、仲町地区、下町地区 ※開催場所はその年により異なる。
【時期】
7月中旬
【種類】
舞い
【概要】
 上・仲・下町の野田三か町の夏まつり(7月中旬)の中日に演じられる民俗行事で、水神信仰にもとづく雨乞の神事。太鼓や笛の音に合わせて、花笠をかぶった若者たちが勇壮に舞い踊る。先端に一斗樽をかぶせた、高さ14.5メートルの白木綿で巻かれた柱を立てて、「ジュウジロウサン」と呼ばれる白装束に雨蛙の面を被った演者が、柱や樽の上、柱から張った綱の上などで軽業を演じる。
 演じられる場所は、上・仲・下町の「津久年番」によって変わる。千葉県の『無形民俗文化財』、国の『選択無形民俗文化財』。

やっさいもっさい踊り大会 8月千葉県木更津市のお祭り

「おっさ」を掛け声に港町木更津が心を一つにする踊り大会。

やっさいもっさい踊り大会
【場所】
〒292-0831 千葉県 木更津市 富士見
【時期】
8月14日
【種類】
踊り
【概要】
 市民が一体となって「おっさ」という掛け声とともに踊り歩く、自由な踊りが特徴の市民参加型のお祭り。
 「やっさいもっさい」とは、木更津に伝わる民謡「木更津甚句」(きさらづじんく)の中にある囃子言葉。高度成長期に、木更津に新日本製鐵君津製鐵所がオープンし、それまでの住民と、新しくやって来た人々の和を考え、「みんながおとなりどうし」を合言葉に始まった。
 老若男女問わず、誰もが気軽に参加できるのが魅力で、各チームが趣向を凝らした衣装やパフォーマンスを披露する。お囃子に合わせて踊り、木更津の夏の夜を熱く盛り上げる。見物客も飛び入り参加できるなど、一体感を味わえるのがこの踊り大会の醍醐味。
 ※掛け声の「おっさ」は、「おお、そうだよ!」と同調するときの相づちで「みんなお互いに理解しあおうよ」という意味。

鬼来迎  8月千葉県山武郡のお祭り

地獄の再現と菩薩の救いを仮面狂言にした日本の民俗芸能。

鬼来迎
【場所】
広済寺 〒289-1717 千葉県山武郡横芝光町虫生483
【時期】
8月16日
【種類】
歌舞伎・舞台
【概要】
 全国唯一の仮面による地獄劇。8月16日、お盆の「地獄の釜が開く日」に上演される。
 この行事は、鎌倉時代初期に始まったとされ、地獄の様相と菩薩の救いを描くことで、因果応報や衆生救済を説く。閻魔大王や鬼婆、黒鬼、赤鬼などの仮面をつけた役者たちが、亡者が苦しむ地獄絵図を演じ、最後に地蔵菩薩が現れて鬼を説き伏せ、亡者を救済するという物語。
 その歴史と独自性から、国の重要無形民俗文化財に指定されており、地域の重要な伝統芸能として保存・継承されている。

吾妻神社馬だしまつり 9月千葉県富津市のお祭り

馬が砂浜を駆け抜ける勇壮な神事と、幻想的な雰囲気の中で神輿が担がれる神事。千葉県の無形民俗文化財。

吾妻神社馬だしまつり
【場所】
千葉県 富津市 岩瀬海岸/吾妻神社 ※馬だしの神事は岩瀬海岸
【時期】
9月中旬
【種類】
神輿
【概要】
 馬だし、オブリ、神輿を中心とした神事が行われ、五穀豊穣や、海上の安全、大漁を祈願する。「馬だし」はオメシと呼ばれる神馬の鞍に神霊を移した幣束(へいそく)をつけ、2人の青年が馬の手綱を持ち両脇にしがみついて海岸を疾走する神事。
 オメシが神輿に先立って神社から下山し、海岸を疾走した後、幣束を遺品の漂着地に埋める。その後、オメシは神社へ戻り、神輿が海へ入る「お浜出」が行われる。
 ちなみに神霊を馬上に移し渡御する神事は飾り神輿のできる以前の祭りとして重要なもの。提灯が幻想的な雰囲気を出す19時半頃、神輿は吾妻神社に戻ってきて、祭礼が終了となる。千葉県無形民俗文化財に指定されている。

勝浦大漁まつり 9月千葉県勝浦市のお祭り

漁師町らしい威勢の良い掛け声が響く、力強く、活気あふれる千葉の海のおまつり。

勝浦市秋季合同祭(勝浦大漁まつり)
【場所】
千葉県勝浦市中心部
【時期】
9月敬老の日(9月第3月曜日)を最終日とする4日間
【種類】
神輿
【概要】
 江戸時代後期に起源を持ち、千葉県の「ちば文化資産」にも選定されている。
 この祭りの見どころは、各地区の神輿や江戸後期築造の屋台、山車の巡行です。特に2日目には墨名(とな)市営駐車場で「合同祭典」が行われ、各地区から集結した19基もの神輿が勇壮な「一斉担ぎ」を披露する。漁師町らしく威勢の良い、掛け声や「唄」、神輿を担いだまま跳ねる「揉み」が特徴。
 最終日には勝浦漁港で神輿が船から船へと渡される「神輿の船渡し」が行われ、祭りのフィナーレを飾る。地元住民と観光客が一体となって盛り上がる、伝統と活気に満ちた祭り。

大原はだか祭り 9月千葉県大原市のお祭り

「汐ふみ」の勇壮豪快、太平洋の大海原に神輿が入る。海の男たちの五穀豊穣・大漁祈願。

大原はだか祭り
【場所】
千葉県いすみ市中心部
【時期】
9月20日・21日
【種類】
神輿
【概要】
 五穀豊穣と大漁を祈願する勇壮な祭り。大原地区の神輿十社は親神(おやがみ)である鹿島神社に参集し、法楽を施行し、午後大原漁港に向う。
東海・浪花両地区の神輿もそれぞれ地区の行事後大原漁港へ集結。十八社がそろって五穀豊穣・大漁祈願ののち怒濤の中で神輿が数社もみあう「汐ふみ」の行事にうつる。
 夕闇のせまる頃、花火を合図に大原小学校校庭に集まり、神輿を高く上げて別れを惜しむ「大別れ式」が行われる。
 地域の人々にとって、一年で最も重要な行事の一つであり、その歴史と伝統が今に受け継がれている。

牛尾の蛇祭り 11月千葉県香取郡のお祭り

お米の町、多古町が稲わらで長さ約8mの大蛇を作り「五穀豊穣」を祈念する。前後左右に暴れながら、鳥居に大蛇を巻きつける伝統行事。

牛尾の蛇祭り
【場所】
白幡神社・潮神社 千葉県香取郡多古町牛尾 
【時期】11月15日が日曜日の年は11月15日の日曜日
11月15日が日曜日以外の年は、11月15日直前の日曜日
【種類】龍・蛇
【概要】
 江戸時代から続く祭礼で、八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をなぞった豊作祈願の伝統行事。前日、白幡神社・潮神社の両社の氏子がそれぞれの当番の家に集り、稲藁を用いて長さ約8mの大蛇を作り、尾に「天下泰平」「五穀豊穣」と書した剣を付け、仕上った大蛇はその夜、当番の家の座敷に飾り当日を待つ。
 翌朝当番の家に集合した十数名の若者達は酒肴を振まわれ、合図がかかると座敷から大蛇を担ぎ出し、氏子中の童子が扮する素戔鳴尊の荒方、稲田姫に扮する女方を先頭に立て神社に向い、囃子方が後につづく。
 神社までの道中、大蛇を担いだ若者達は酒の勢いもあって前後左右にもみながら暴れ廻る。社前に至り、境内でひともみした後、鳥居に大蛇を巻きつけて一段落となる。
 しかし、残念ながら人口減少や少子化などの影響で、2024年(令和6年)11月10日の開催をもって、大蛇を担ぐ形式での祭りはその歴史に幕を閉じた。今後は神事のみが行われることになる。 
ぽちゃま

以上、千葉県の年間のお祭りをカレンダーでした。
これからも不定期にリニューアルしていく予定です。
お楽しみに!

ABOUT ME
ぽちゃま
 休日にお祭を追いかけながら旅を楽しんでいるぽちゃまです。元々旅が大好きな私ですが、お祭に合わせて旅をするとその旅がもっと豊かになる。そのことに気づき、多くの方にシェアしたくてこのブログを始めました。このブログによってあなたの旅がもっと楽しく、豊かになれば幸いです。