ぽちゃま
日本のお祭りでは開催に合わせて歌舞伎を披露したり、舞台自体がお祭りのメイン行事だったりと観ている私たちを楽しませてくれるお祭りが多くあります。そんな歌舞伎・舞台のお祭りをご紹介します。
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目次
徳丸北野神社田遊び 2月東京都板橋区のお祭り
拝殿前に作られたモガリ(舞台)で五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する。稲作の言葉と所作を田の神に奉納する国の重要無形民俗文化財。
| 徳丸北野神社田遊び | |
![]() | 【場所】 徳丸北野神社 〒175-0083 東京都板橋区徳丸6丁目34−3 |
| 【時期】2月11日 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 板橋区徳丸に伝わる民俗芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されており(板橋区では、「徳丸北野神社田遊び」と「赤塚諏訪神社田遊び」が国の重要無形民俗文化財に指定されている)、五穀豊穣を祈願する神事。 社殿での「本田遊び」と境内での「庭田遊び」の二部構成で、田植えから収穫までの一連の稲作の過程を、唄や囃子に合わせて演じる。翁(おきな)やおかめ、面をつけた早乙女(さおとめ)などが登場し、ユーモラスな所作を交えながら、豊作への願いを表現する。特に、庭田遊びでの田を耕す「鍬(くわ)のしぐさ」や、稲刈りの様子を表す場面は見どころ。 鎌倉時代から続く伝統があるともいわれ、板橋区の無形文化財にも登録されている。地域の農業信仰と深く結びついた、貴重な年中行事。 | |
山北八幡宮例大祭 2月熊本県玉名郡玉東町のお祭り
豊作を願って地元の子供たちが元気よく奉納相撲を行う。玉東町の春の大祭。
| 山北八幡宮例大祭 | |
![]() | 【場所】 山北八幡宮 〒869-0312 熊本県玉名郡玉東町白木1376 |
| 【時期】2月19日 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 山北八幡宮例大祭は2月19日に「春季例大祭」、11月19日に「秋季例大祭」が執り行われる。 春季例大祭では、その年の豊作を祈願し午前11:00からお払いがあり、その後、地元の山北小学校の5年生と6年生の男の子によって奉納相撲が行われる。その後は玉串や直会があり、境内で神楽の奉納も披露される。 一方、秋季例大祭は収穫への感謝を捧げるもので、神輿渡御や勇壮な神馬が石段を駆け上がる様子が見どころ。1300年以上の歴史を持つ山北八幡宮の、地域に根差した信仰と文化が色濃く反映された祭事。 | |
曲水の宴 3月福岡県太宰府市のお祭り
平安当時の華やかな様子が再現される宴。藤原道真公の御姿をしのぶ大宰府天満宮の春の行事。
| 曲水の宴 | |
![]() | 【場所】 太宰府天満宮 曲水の庭(文書館)、参道 〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7−1 |
| 【時期】3月第1日曜日 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 平安時代の貴族の遊びを再現したもので、庭園のせせらぎ(曲水)のほとりに参宴者が座る。 まず、童子が水面を酒を注いだ杯を乗せた船を流す。これが自分のもとに流れてくる間に、決められた題で和歌を詠む。杯が目の前を通り過ぎるまでに和歌が完成しないと、罰としてお酒を飲み、歌が完成した場合は杯を受け取って酒を飲むという、趣のある遊び。 天徳2年(958)に大宰大弐小野好古(おののよしふる)により始められたもので、詩歌の名手であった道真公の在りし日の御姿、当時の華やかな宴の様子が思い起こされる。 現代では、十二単や狩衣をまとった歌人たちが、当時の風情を再現している。太宰府天満宮の美しい庭園を舞台に行われ、多くの見物客を魅了している。 | |
鉄砲洲稲荷神社例大祭 5月東京都中央区のお祭り
江戸時代の新富座の賑わいを垣間見る。本格的な舞台と衣装で奉納される子ども歌舞伎。
| 鉄砲洲稲荷神社例大祭 | |
![]() | 【場所】 鉄砲洲稲荷神社 〒104-0043 東京都中央区湊1丁目6−7 |
| 【時期】5月2-5日 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 3年に一度の本祭りでは、大小さまざまな神輿が町内を練り歩き、活気に満ちた光景が広がる。 見どころは氏子衆が担ぐ本社神輿が、中央区の町々を巡行する様子。威勢のいい掛け声とともに揺れ動く神輿は、観客を魅了する。 「新富座こども歌舞伎例大祭奉納公演」は小中学生らによる歌舞伎が毎年奉納される。 祭りの期間中、神社周辺には屋台が立ち並び、多くの人々で賑わう。江戸時代から続くこの祭りは、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な機会となっている。 【2024年】 ●5月2日 鳳輦・神輿神霊遷御祭 前日祭 ●5月3日 神幸祭 ●5月4日 例祭奉幣 ●5月5日 新富座こども歌舞伎 鳳輦・神輿神霊還御祭 | |
山あげ祭 7月栃木県那須烏山市のお祭り
街をあげての本気の歌舞伎まつり。時が積上げた舞台の組み立てノウハウと歌舞伎のクオリティ。
| 山あげ祭 | |
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| 【場所】 栃木県那須烏山市中心地 | |
| 【時期】 7月第4週の金・土・日曜日の3日間 | |
| 【種類】 歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 国指定重要無形民俗文化財「烏山の山あげ行事」と八雲神社の神輿などで構成される烏本市最大のお祭り。2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された。 最大の特徴は、市街地に設置された仮設舞台で演じられる歌舞伎。特筆すべきは、背景となる山や家、雲などを描いた巨大な和紙製の道具(「山」と呼ばれ、全て手作り。幅7m、高さ10m以上、奥行き100m)が、その都度人力で組み上げられ、動かされること。このダイナミックな舞台転換は「山あげ」と呼ばれ、祭りの名の由来にもなっている。解体、移動は一日6回程度、3日間に渡って繰り返し、町中を巡行する。その移動総延長は20kmにも及ぶ。 数百人の引き子によって操作される壮大な山あげと、地元の人々が演じる熱のこもった歌舞伎が一体となり、夏の夜を彩る。祭りの期間中、街全体が活気に満ち溢れ、多くの観客で賑わう。 |
鬼来迎 8月千葉県山武郡のお祭り
地獄の再現と菩薩の救いを仮面狂言にした日本の民俗芸能。
| 鬼来迎 | |
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| 【場所】 広済寺 〒289-1717 千葉県山武郡横芝光町虫生483 | |
| 【時期】 8月16日 | |
| 【種類】 歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 全国唯一の仮面による地獄劇。8月16日、お盆の「地獄の釜が開く日」に上演される。 この行事は、鎌倉時代初期に始まったとされ、地獄の様相と菩薩の救いを描くことで、因果応報や衆生救済を説く。閻魔大王や鬼婆、黒鬼、赤鬼などの仮面をつけた役者たちが、亡者が苦しむ地獄絵図を演じ、最後に地蔵菩薩が現れて鬼を説き伏せ、亡者を救済するという物語。 その歴史と独自性から、国の重要無形民俗文化財に指定されており、地域の重要な伝統芸能として保存・継承されている。 |
木場の角乗 10月東京都江東区のお祭り
江戸の貯木場としてで発展した木場の伝統芸能。祭り囃子のなか、水に浮かべた角材を回転させながら乗りこなす。
| 木場の角乗 | |
![]() | 【場所】 木場公園 〒135-0023 東京都江東区平野4丁目6−1 |
| 【時期】10月 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 木場の地名は、に材木問屋の貯木場があったことに由来している。木場の角乗は、江戸時代に木場の筏師(川並)が、水辺に浮かべた材木を、鳶口ひとつで乗りこなして筏に組む仕事の余技から発生した。これに数々の技術が加わり、民俗芸能として発達した。 角乗に用いられる材木は、角材を使用するため、丸太乗りより技術を必要とする。角乗の演技に合わせて、葛西囃子が速いテンポで、演奏される。 江東区では地域の民俗芸能を継承するため、区民まつりの一環として毎年木場公園で「江東区民俗芸能大会」を開催しており、そのなかで「木場の角乗」を公開している。 (演目)地乗り、相乗り、唐傘乗り、扇子乗り、手離し乗り、駒下駄乗り、足駄乗り、川蝉乗り、一本乗り、梯子乗り、三宝乗り、戻り駕籠乗り | |
繁根木八幡宮秋季大祭 10月熊本県玉名市のお祭り
「節頭稚児」が乗った馬が石段を駆け上る。五穀豊穣に感謝して節頭歌を奉唱する玉名のお祭り。
| 繁根木八幡宮秋季大祭 | |
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| 【場所】 繁根木八幡宮 〒865-0051 熊本県玉名市繁根木188 | |
| 【時期】 10月下旬 | |
| 【種類】 歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 五穀豊穣に感謝するお祭りで最大の見どころは、古式ゆかしい「節頭(せっとう)」の奉納。これは、狩衣に烏帽子姿、白化粧をした小学生が「節頭稚児」として馬に乗り石段を駆け上り、拝殿前で「仲間(ちゅうげん)」と共に節頭歌を奉唱し、神事の後に地域を練り歩く伝統行事。節頭は、旧坂下郷(7地区)が輪番で務める。 大祭期間中は、神事のほかにも、太鼓まつりや奉納演芸、富くじなど、賑やかな催しが行われる。西南戦争で官軍の本陣が置かれたという歴史を持つ八幡宮の、地域に根付いた秋の風物詩。 |
一茶まつり 11月東京都足立区のお祭り
小林一茶とゆかりの深いお寺で行われる俳句の祭典。想像力クイズ、奉納蛙相撲で一茶をしのぶ。
| 一茶まつり | |
![]() | 【場所】 炎天寺 〒121-0814 東京都足立区六月3丁目13−20 |
| 【時期】11月23日 | |
| 【種類】歌舞伎・舞台 | |
| 【概要】 小林一茶は竹の塚の作家・竹塚東子などと炎天寺の周辺をよく歩き、「蝉鳴くや六月村の炎天寺」「やせ蛙負けるな一茶是にあり」などの句を残した。 一茶の命日である11月19日に地元の有志が一茶を偲ぶ法要と石田波郷氏を特別選者に句会を開いたのがこの祭りの始まり。 現在は 11 月 23 日に「奉納蛙相撲」や「はいく想像力クイズ」など 毎年趣向をこらして開催している。 | |
以上歌舞伎・舞台のお祭りでした。日本にはまだまだ面白いお祭りがいっぱい。種類の違うお祭りもご紹介していますのでぜひご覧ください。
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日本のお祭りは神輿を担いだり、山車を曳いたり、獅子や龍が出たかと思いきや行燈や提灯で幻想的な雰囲気を楽しむものなど実に様々...
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