日本のお祭への願い 

 旅先で非日常を感じられるお祭が開催されていたら、その旅はもっと特別で、ちょっと得した感じがする。気分は上げ、上げ、お酒も料理も二割り増し。
 このブログでは全国にある様々なお祭を手軽に楽しめてあなたの旅を豊かにする「まつりとりっぷ」をご紹介。更に祭りや旅に関するたくさんの楽しい情報をご紹介します。せっかくの旅だから、もっと楽しく、特別なものにしませんか。


 お祭りと一緒に日本全国の旅を楽しむ。そんな人達を応援するのがこのブログの目的ですが、一口にお祭りと言っても、踊り、舞い、飾り、行列、神輿、山車、火祭り…と様々な形・種類がありますよね。今回はそんなお祭に込められた思いや目的を少し考えてみようと思います。

神への感謝

 神への感謝の思いを込めてお供え物や舞いなどの芸能を捧げることが祭りの始まりと言われる説の一つです。神にお供えを差し上げる⇒「たてまつる」⇒「まつり」と語源がありますし、神に祈りを捧げる神官や巫女は集落や地域の取りまとめ役となり政治のことを「政(まつりごと)」というのはこのためです。また多くの祭りで見られる神輿は神が氏子地域を回ったり、離れた所に設けられた「御旅所」まで移動するための乗り物ですし、間違いなく祭りは神への感謝や畏敬の念が込められた行事であると言えますね。信仰が強くなくても祭りを通じて、地元の人は大切な親族や友人と再会し同じ時を過ごし、初めて訪れる人にとっては土地の美味しいもの、うまい酒、美しい景観、歴史を感じる建築物などに出会える幸せを感じることが出来る。みんなが自然に感謝できる行事と言っても良いかもしれませんね。

自然の恵みへの感謝

 神への感謝の中でも、特に稲作日本にとって意味合いが強いのは農作物が順調に育ち、大きく収穫できる事への祈りと感謝です。雨乞いや台風除けの天気祭りや御田植祭、害虫を追い払う虫送り、その恵みに大きく感謝する収穫祭・新嘗祭が全国で執り行われるのはこのためですね。ちなみに桜の花見も豊作の願いが込められた行事ですし、青森ねぶた祭や秋田竿燈まつり、おわら風の盆など世界に誇る日本の祭りも豊作祈願の祭りです。

先祖への感謝

 そして先祖へ感謝する意味も祭りにはあります。お彼岸、法事、墓参りなどの習慣は先祖の霊にお供えをする祭りと言えますし、盆踊りはまさに先祖の霊を迎え感謝の気持ちを表す行事です。逆に京都五山送り火や灯籠流しは死者の霊をあの世に送り返す儀式とされています。

厄を払って福を招く

 医療が十分に発達していなかったころ、祈りが治療法と言ってもおかしくない時代が長く続きました。原因のわからない病気や流行り病は不安との闘いと言ってもおかしくないでしょう。秋田のなまはげ、岩手県のチャグチャグ馬コなどは厄払いの祭りです。岡山県の西大寺会陽などのお札や玉を奪い合うまつりはけがれを払うものと言われており、厄を払い福を招く意味合いのある祭りが全国各地に存在します。

町興し

 最近では上にご紹介したお祭りとはやや意味合いの異なるお祭りも数多く行われています。市民祭り、産業まつり、フェスタがその例ですがパレードやステージが主な内容です。特によさこい踊りやハワイアンダンス、チアリーディング等が展開されることが多いお祭りは、その土地の歴史・風土を感じる事がなかなかできず、安っぽい印象を受けることが多いのでこれがお祭り?と疑問に思う事もあるかもしれません。

 以上、日本のお祭への願いでした。お祭りの目的や起源は日本全国で画一的なものではなく、それぞれの歴史や風習、宗教が微妙に作用して生まれたものです。これがお祭りでこれがお祭りではないというはっきりとした物差しはなく、白黒をつけるのは難しいものだと考えています。

 これからも私なりに考える祭りとその楽しみ方をご紹介しますのでお楽しみに。

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